MERYが復活したら、を考えてみた
2016年12月7日、女性向けファッション系キュレーションサイトのMERYが全記事非公開になりましたね。
Twitterではユーザーらしい人たちのツイートがちらほら見つかりました。
「これから暇つぶしどうしよう」
「MERY様どうして〜😭」
「女子力の供給源が…」
全記事非公開になった7日の17時頃に確認しましたが、その時点でこのようなツイートがいくつも。
挙句の果てには、「今MERYで検索すればJK、JDくらいの子たちのアカウントが見つけられる!」という人まで現れるほどになっていました。(でもMERYは社会人の女性たちも結構見ているのでは)
ところで、このMERYの全記事非公開になった理由について、どれくらいのユーザー達が理解しているのでしょうか。MERYのメインユーザーといえば、若い年代の女性。それこそJK、JDといった女の子たちから、その少し上の社会人です。
おそらくMERYを楽しんでいるような女性たちの多くは、炎上初期からやいのやいの言っている層とは全く被っていないと思います。
だからこそ「MERY様どうして」となっているんじゃないでしょうかね。
全記事非公開になるまで
ことの発端は健康に関するキュレーションサイトWELQの炎上でした。
まず、「健康」という本格的に人生に関わってくる(下手をすれば命を失ったり失明したり、人生に関して大きな損失を被る可能性がある)ようなテーマのキュレーションサイトだったにも関わらず、事実無根の健康法などが大量に投稿されていたこと。
加えて、よくよく見れば投稿されているまとめ記事の多くが、他の投稿物(適当にそれっぽいインスタの写真・動画とか、その他サイト等の写真、文章)を勝手に持ってきて構成された、いわゆる無断転載まみれのものだったこと。
これらのことから、まずWELQが炎上しました。
そのWELQの運営元はDeNA。DeNAは他にもたくさんキュレーションサイトを運営しています。MERYもまた、そのうちの1つでした。
前述2つ目の理由は、すべてのキュレーションサイトについてもあり得ること。無断転載が引用の域を超える程にまで行われている記事がどれほどあるのか。それを一旦確認するために記事を非公開とすることになり、現在に至ります。
……というように認識しているのですが、どうなんですかね。大筋は合ってるはずですが。
MERYが復活していろいろ変わったら面白そう?
MERYその他もろもろのまとめサイトで、記事が非公開になった原因をざっくり把握したところで、「もしもMERYが復活したらどんなことが変わるのかな」と、ふと思いついたので書いてみます。
インスタユーザーの中から「私の画像はMERYの記事でなら使っていいよ!」という人が出てくる
どうでしょう。「#meryつかって」とか、Pixivでいう「使っていいのよ」みたいなタグが生まれて流行ったりしませんかね。
自ら素材になっていくプレイング……。
(個人的にはそもそもネット上に上げた写真なんか悪人とかリテラシー低い人からすれば全部フリー素材なんだよなぁ、という気持ちはある)
DeNAが新たに写真投稿系のサービスを抱える
この新サービスに投稿した画像・動画はまとめ記事で利用することができます。
もし投稿した画像・動画がまとめ利用された場合には、そのまとめの閲覧数などによって画像・動画投稿者にもお金が入ります。
みたいなサービス。ストックフォトサービスみたいなものですね。というかそのもの。
自分で考えておいて、とても良いじゃ〜〜〜〜〜ん!と思ったのですが、他のところから勝手に写真・動画をパクってきて投稿しだす輩も出てきそう……。
お金そのものでなくても、たしかMERYポイント的なものがあった気がするので、そういうMERY内通貨の方が管理しやすいというか、やりやすそうかな、と思います。
ブランド側も写真の提供をしたり…なんてことも起こるのでしょうか。素材を提供して、宣伝自体はユーザー側に投げる。成立するのかな。
新しい動きが生まれる…?
2つしかネタが考えられませんでしたが、ユーザーに新しい動きが生まれたりするのかな、と思いました。なんたって、世の女の子たちが好きなMERYですからね。もしかしたらサービスをユーザーながらも支えたい!と考える聖人みたいな人も現れるかもしれません。
このあたりは私の脳みそがお花畑だから、聖人出てくるかも!と勝手に考えてるだけという可能性は濃厚ですが。
そもそもMERYが復活するときが来るのか、そこが問題です。記事の中身はともかく、広告としてかなり強い力を持っていたでしょうから、ファッション系の企業からしたら復活してほしいんじゃないでしょうか。
企業でなくとも普通のユーザーからしても、暇つぶしや、メイクなんかのやり方、新商品や人気商品の情報なんかを知る術を失ったわけですし。
Webから雑誌へ、という珍しい動き方をしていたMERYは、今後どういう打開策を広げていくのか気になります。